「竹と野菜と卵」の農園レストラン緑の谷のごちそうテラス「CoCoChi」が好評
谷野 剛一 社長 近年、放置竹林の拡大による森林の荒廃が全国各地で問題となっている。一方で、乳酸菌を豊富に含む竹をパウダー状にして発酵させ、鶏など家畜の飼料に配合したり、畑の土壌改良に活用する等で大きな効果を上げ、竹の意外な特性を生かした有効利用の動きも広がっている。 約300種類の野菜を生産し、多角化では日本有数の個性豊かな農家が集中する浜松市西区大久保地区でも、放置竹林の問題では悩みを抱えている。そんな大久保地区に本社を置き、静岡・甲信越地域で「牛角」などの外食FCを、オリジナル業態含めて68店舗(直営10店舗・FC58店舗)展開する株式会社ジー・ディー・エス(谷野剛一社長)が昨年4月、地元大久保地区に、生産地の中にある農園レストラン・緑の谷のごちそうテラス「CoCoChi」をオープンさせた。
コンセプトは「竹と野菜と卵」。植物性乳酸菌を豊富に含み、抗菌作用や消臭作用を持つ竹本来のパワーに着目し、竹を破砕したチップを近隣農家に支給。竹で改良した土壌で育った栄養価の高い野菜を宵採り・朝採りの新鮮なまま調理して提供する。また、竹パウダーを配合した飼料をエサに、契約農場が平飼いしている「岡崎おうはん」が産んだ卵黄が大きい卵で作ったオムライスは絶品だ。さらに、竹パウダーを練り込んだパスタや「竹ヨーグルト」も開発し好評で、春には筍狩りも楽しめる。 鬱蒼とした竹林に面したオープンテラスでは、石窯ピッツァ作りやバーベキューが楽しるほか、夜間には竹林がライトアップされて、あたかも「かぐや姫」が生まれそうな幻想的な雰囲気を演出する。 噂を伝え聞いて遠方からの来店客も多く、休日ともなれば、郊外の立地にも関わらず店内50席・テラス席24席が満席になる。夕方からは、採れたて野菜を提供する地元農家の人達の憩いの場にもなっている。 同社の店舗運営は「心地よさ追求業」がテーマ。まさに「CoCoChi」は心地よさを提供している。NPO法人OHKUVOで地域振興に貢献「浜松を元気にしたい」との谷野社長の想いのもとに1999年4月、静岡・甲信越地域の牛角FCエリア本部として設立された同社。「生まれ故郷の浜松が好きで、ずっと浜松の、中でも特に大久保地区の役に立ちたいと思ってきました」 と谷野社長が語るように、大久保地区の長年の懸案でもあった放置竹林の問題の解決策として谷野社長が辿り着いたのが、大久保地区の種類豊富な野菜と竹の効用を結びつける「CoCoChi」の新業態だ。 実はその事業主は谷野社長が代表理事を務めるNPO法人OHKUVOが担う。いわば利益度外視で地元振興に貢献したいとの思いが結実したものだ。近い将来「竹パウダー」や「竹ヨーグルト」を製品化、地元産品に育てたい考えだ。 【会社データ】本社=静岡県浜松市西区大久保町2480ー1☎=053ー482ー3768
設立=1999年4月資本金=5000万円従業員数=約1300名(パート・アルバイト含む)事業内容=外食FC本部の運営、「Buzip」の運営http://www.gds.co.jp
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